こんなニュースを見てしまった・・・。

知的障がい者に「奴隷生活」 保護の4人経営者らを提訴
「10~30年余りにわたって無報酬で奴隷のように働かされ、
障がい者年金も横領された」などとして、
知的障がいをもつ札幌市の32~51歳の男女4人が13日、
働いていた食堂の経営者らを相手取り、
約4500万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴した。
弁護士によると、住み込みだった4人は満足な
食事を与えられず、昨春に保護された時は
やせこけていた。歯磨きも長年しておらず、
緑色の歯石がびっしりたまっていたという。
経営者は保護の直後から行方がわからないという。
訴えたのは、32歳の男性1人と35~51歳の女性3人。
訴状などによると、4人は定食類を提供する
札幌市白石区の「3丁目食堂」で13~31年間働き、
調理室で調理や皿洗いを担当していた。
毎日午前6時ごろ起床し、仕事中はトイレに立っても
怒鳴られて午後10時ごろまで働かされた。
休みは月2回だけで、週1回、銭湯代が渡される他は
金を受け取ったことがなかった。入浴も実際は休日しか
許されず、下着は汚れたものをずっと使っていた。
親たちも知的障がいがあるなどし、
後ろ盾になれる状態ではなかったという。
電話相談で情報を得た弁護士が昨年6月、
4人を障がい者施設に保護した。
当時の4人は「早く食堂に戻らないと大変なことになる」
などとおびえていたという。
食堂の経営者らは4人の障がい基礎年金の手続きも
無断で行い、約2600万円を横領していた
疑いもあるという。弁護士が経営者に連絡がとれたのは
昨年9月が最後。経営者は「面倒をずっと見てきた。
責められることはない」と反論したという。
訴訟では、本人確認をせずに年金の振り込み口座の
開設を認めた信用金庫や、劣悪な環境を見逃した
障がい者支援団体も訴えている。
弁護士は「自己主張のすべがないのをいいことに、
奴隷のような環境で人格をおとしめた。
裁判を通じて警鐘を鳴らしたい」と話している。
4人は現在は健康状態が良くなり、
女性たちは化粧を楽しんで笑顔を見せるようになったという。
結局いつも弱者が辛い目に遭わされるんだね。
それこそ51歳の女性なんて、30年以上も
そういう環境にいたわけで、これって障がいがあろうが、
なかろうが、ずっと悪い環境にいたら、
誰だって感覚マヒして正常な判断は出来ませんって。
このニュースで本当に残念なのは、
まずは、4人の親も障がいを持っていること。
そして許されないのが、
市や区の障がい福祉課の担当者も、
数年前から実は把握していたこと。
この4人のいた寮を運営していた社団法人も、
状況を知っていたこと。
家族や身内でもないのに、障がい年金の手続きを
させてしまったこと。
何よりも雇っていた会社や職場の人間です。
障がいがあれば何をしても良いのですか?
弱者を奴隷のように扱っても、この国では許されるのですか?
残念なことで書いた、親も障がいがあるという点では、
本当に残念という言葉しか思いつかない。
許されないことで書いた、市や区の担当者とかは、
全てを把握するのは難しいでしょうけど、
せめて判明した時点で、何らかの措置を取っても良かったと思う。
他の方の記事を読んだ時に書いてあったのが、
「別に飯が食えてない訳でもないんでね」
と平然と語ったんだそうだ・・・。
こういう奴がいるから、どんな時代になっても
変わっていかないんでしょうよ。
同様に社団法人も、信用金庫も、
問題になってしまったからヤバイと思って、
どうにかしなきゃと考え出す程度で、
問題にさえならなければ、これから先も他人事なんでしょう。
当の会社関係者は、姿をくらましていて、
謝罪の言葉もないし、責任を取るつもりもない。
人の人生をなんと思っているんだか・・・。
でもこういう事件って、氷山の一角なんでしょうね。
怒りを顕わにしている俺も、何も見えてないんだろうし、
結局は他の人と変わらないのかも知れないけど、
もし近くの人が困ってたり、苦しんでいるなら、
少しであったとしても助けてあげられる人間になりたいと
改めて思い知らされる事件でした。
あぁ~記事が長いですね・・・。

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